会場: マレットジャパン オークションハウス
セール: 1. M-Live Auction(オンライン)
2. SALE#20260305 Modern and Contemporary Art (会場型)
日 時: 2026年5月14日(木曜日)M-Live/12:00~ SALE#260514/15:00~
落札総額: 118,340,000円(落札手数料含まず)
落札率: 78.1%
作品数: 187点(落札146点、不落札41点)
5月14日(木)、東京都千代田区でマレットジャパンによる国内外の近現代美術オークションが開催された。オンライン限定の「M Live Auction」と、会場で競りを行う「Sale #20260514」の2つのセールが行われ、いずれも好結果となった。
「M Live Auction」では出品作品88点中60点が落札され、落札総額は、12,110,000円(落札手数料含まず、以下同)。安定した入札が入り、堅実な動きが見られた。一方、会場形式の「Sale #20260514」では、出品作品99点中86点が落札され、落札総額は 106,230,000円を記録。両セールの落札総額は118,340,000円、落札率は78.1%を記録し、全体として安定感のあるセールとなった。
「Sale #20260514」では、ブルーチップ作家を中心に、落札予想価格上限を上回るロットが多く、活発な競りが見られた。特にセール終盤に出品されたエドヴァルド・ムンクの作品、LOT.084《ブローチの女(エヴァ・ムドッチ)》(60.0×46.0㎝、リトグラフ)は、落札予想価格500~800万円に対し、1550万円で落札され、今回のセールのトップロットとなった。次いで高額落札となったのは、キース・へリングの作品。セール序盤に版画作品が2点続けて出品された。いずれも落札予想価格500~700万円に対し、720万円・740万円と、上限をわずかながらも上回った。こうした優品への確かな需要が、今回のセールの評価を一段と高めた。 また、価格帯的にみると30~100万円前後の中価格帯の作品が最も多く出品され、堅調な取引が続いた。中でもミロ、シャガール、ピカソの版画作品はほぼ全点が落札し、市場で支持の厚い作家の作品がセール全体を力強く牽引した。
今回は、河原温(かわら・おん、1932-2014)にスポットを当てレポートする。河原は、コンセプチュアル・アートの核心を体現した作家として知られ、物質ではなく、行為・時間・記録そのものを主題とした作品は、国内外で高く評価されている。
河原は1960年代後半から約10年間、毎朝の起床時間と日付、滞在地、受取人をスタンプで記したポストカードを特定の人物へ送り続けた。日々の行為を淡々と記録するだけの行為が、そのまま作品となり、時間の積層や作家の存在の痕跡を可視化する重要なシリーズとして位置づけられている。本セールでは、中盤に「I GOT UP」シリーズから1点の出品があった。LOT.040《「I GTO UP」シリーズ》(8.9×14.0㎝、ポストカード・スタンプ)は、落札予想価格70~100万円に対し、160万円で落札されている。同一作品を過去(2023年1月)にも取り上げたことがあるが、再び注目し、ACFパフォーマンス指標より、その後の動向を追ってみる。
2022年に190万円程度で取引されたのち、 2023〜2024年にかけては落札価格が120万円前後まで下降し、短期的な調整局面が見られた。 しかし2025年には150万円台へ上昇し、2026年には160万円まで回復しており、 近年は緩やかな上昇基調が確認できる。また、予想価格帯(下限・上限)はこの5年間で緩やかに上昇し、 70~100万円前後と比較的安定した水準を維持している。落札価格はいずれの年も予想を上回っており、堅調な需要が継続していることがうかがえる。こうした動向は、本シリーズに対する市場の関心と評価の高さを示すものであり、今後も河原温作品の動向を読み解く上でも、重要な指標となる。引き続き、その推移を注視していきたい。
●次回のマレットオークション開催予定●
M-Live Auction(オンライン)12時開始/ 通常オークション(会場型)15時開始
2026年7月16日(木)
【お問合せ先】 株式会社マレット ジャパン
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-3-1 ニッセイ半蔵門ビル1F
TEL:03-5216-2480 FAX:03-5216-2481 E-mail:info@mallet.co.jp
セール: 第79回 SBIアートオークション LIVE STREAM
日 時: 2026年4月10日(金)12:00~ ・ 11日(土)12:00~
会 場: オンライン
落札総額: 224,491,500円(落札手数料含む)
落札率: 88.6%
作品数: 536点(落札475点、不落札61点)
SBIアートオークションは、4月10日(土)・11日(日)の2日間にわたりオンラインセールを開催した。セールには、現代のアートシーンを彩る作家たちの作品が536点出品され、オンラインながら熱気ある競りが展開された。最終的な総落札額は2億2449万1500円(落札手数料を含む・以下同)、落札率は88.6%に達し、良好な結果を収めた。
10日は、版画などのマルチプルを中心に中価格帯の作品が幅広い層から支持され、オンラインならではの厚い需要が確認された。村上隆、KAWS、空山基、花井祐介などの現代ポップ系の作家に加え、植田正治、森山大道、杉本博司などの写真作品も堅調に推移した。また、高額帯(100〜200万円以上)でも競り上がりが多く、単日の落札総額は5280万8000円、落札率は90.9%と活発な取引が見られた。
一方、11日は小松美羽、永井博、ロッカクアヤコなどのペインティング作品が高額で競り上がり、1点ごとのインパクトが大きい結果となった。単日の落札総額は、1億7168万3500円、落札率は86.3%を記録し、10日とは異なる市場の力強さが示された。
2日目に出品されたLOT.325小松美羽の初期作の《酔いどれ》(エッチング、29.4×23.8㎝、Ed.7)は、今回のセール全体の最高落札額を記録し、2日間を通じて最も大きな競り上がりを見せた。落札価格は、落札予想価格40~70万円に対し、上限の約52倍となる3680万円に達した。エディション数の少なさや初期作の重要性が評価され、複数の入札者が競り合ったとみられる。版画作品でありながら絵画作品に匹敵する価格形成となり、小松美羽の市場人気の高さを改めて感じさせる結果となった。
今回は、ロッカクアヤコ(ろっかく・あやこ、1982~)にスポットを当ててレポートする。ロッカクは、鮮やかな色彩と即興性の高い筆致、そして少女像を中心としたモチーフによって国際的に知られる現代アートの作家である。筆を使わず”素手で描く”という独自の制作方法を特徴とし、その身体性を伴う表現が強い存在感を放っている。大型キャンバスや段ボール、版画など多様なメディアを手がけ、国内外で高い評価を得ている。
本セールでは、2日目に計7点の作品が出品された。大型キャンバスから段ボール作品、版画作品まで幅広い技法が含まれ、いずれの作品も幅広い層からの関心を集めた。すべての作品が予想を上回る価格で落札され、ロッカクが市場で高い評価を維持していることがうかがえる。中でもLOT.328《Untitled》(アクリル・キャンバス、130.5×190.0㎝)は2300万円で落札され、先のLOT.325小松美羽の作品に次ぐ本セール内での高額落札となり、存在感を示した。
LOT.331《無題 2》(各40.0×28.0㎝、Ed.100) は、ロッカク特有の大きな瞳の少女と鮮やか色彩が画面全体に広がる、3枚続で構成された木版画である。本作の動向をACF美術品パフォーマンス指標から読み解く。
落札価格は2023年をピークに調整局面へ入ったものの、毎年150〜200万円前後で推移しており、大きな値動きは見られない。予想価格帯は年により100〜250万円の間で上下している。2024年と2026年に落札価格が上限を上回ったのは、予想価格が低めに設定されたことによるもので、需要の急な高まりを示すものではない。こうした動きを踏まえると、本作の現在の相場はおおむね150〜200万円程度に落ち着いていると言えよう。本セールでも落札予想価格100~150万円に対し201万2500円で落札されており、この価格帯が本作の安定した評価を裏付ける結果となった。今後の出品状況や展示活動を通じて、相場がどのように推移していくのか注視していきたい。
●次回のSBIアートオークション開催予定●
第81回 SBIアートオークション
A Passage from the Important Japanese Collection
2026年5月30日(土) 12:00~ 会場:ヒルサイドフォーラム(東京・代官山)
【お問合せ先】SBIアートオークション株式会社
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-1 TFTビル東館6F
TEL:03-3527-6692 FAX:03-3529-0777 E-mail:artauction@sbigroup.co.jp
会場: マレットジャパン オークションハウス
セール: 1. M-Live Auction(オンライン)
2. SALE#20260305 Modern and Contemporary Art (会場型)
日 時: 2026年3月5日(木曜日)M-Live/12:00~ SALE#260305/15:00~
落札総額: 264,130,000円(落札手数料含まず)
落札率: 82.6%
作品数: 259点(落札214点、不落札45点)
国内外の近現代美術を中心に幅広い作品を取り扱うオークションハウス、マレットジャパンは、3月5日(木)に東京都千代田区にて、オンライン限定の「M Live Auction」と、会場で競りを行う通常形式の「Sale #20260305」の2つのセールを開催した。
「M Live Auction」では、落札予想価格の平均が10万〜20万円台と比較的手頃な作品が132点出品され、そのうち98点が落札された。落札総額は1938万円(手数料含まず、以下同)となっている。一方、会場で行われた「Sale #20260305」では、良質な日本画を34点まとめたプライベートコレクションをはじめ、国内外の人気作家の作品が127点出品され、そのうち116点が落札された。総額は2億4475万円を記録した。両セールを合わせた落札総額は2億6413万円、落札率は82.6%。オンラインと会場の双方で堅調な入札が見られ、全体として活気のあるセールとなった。
「Sale #20260305」では、セール終盤に登場したLOT.106フレデリック・レイトンの《サロメ》(キャンバス・油彩、115.0×65.0㎝)が大きな注目を集めた。本作は19世紀英国アカデミズムを代表する作家による希少作で、今回のオークションカタログの表紙にも採用されるなど、事前から高い関心を集めていた。作品は落札予想価格700~1000万円に対し、予想を大幅に上回る1億3200万円で落札された。予想価格上限を大きく超える高値で落札となり、会場は沸き立った。落札総額2億4475万円のうち、《サロメ》は単独で売上の過半を占め、セールの勢いを牽引するロットとなった。
次に高額落札となったのは、プライベートコレクションから出品されたLOT.058横山大観の《海暾》(紙本・彩色、55.0×71.4㎝)。作品名のとおり、朝陽が海上に昇る一瞬を端正な筆致で捉えた一作で、落札予想価格600~800万円に対し、1000万円での落札となった。大観は日本画に詳しくない人でもその名を知るほどの国民的な作家である。そうした広い知名度と作品の安定した人気を背景に、今回の落札結果は大観作品が現在も変わらぬ評価を受けていることを示すものとなった。
今回は、工芸的素養を背景に幾何形と色面構成による抽象画で知られる宇治山哲平(うじやま・てっぺい、1910-1986)を取り上げる。初期の木版画制作から油彩の抽象へと展開し、戦後日本の抽象絵画において重要な位置を占める作家である。生涯を通じて画風を大きく変化させながらも、一貫して独自の造形表現を追求し続けた。
セール中盤にはペインティング作品LOT.063《陽》(キャンバス・油彩、53.0×41.0cm)が出品された。落札予想価格50~70万円に対し、85万円で落札され、予想を上回る結果となった。
同サイズの幾何抽象画における過去のオークションデータを基に算出したACF指標から、その市場動向を確認する。
2017年の落札予想価格50~70万円・落札50万円を起点に、2020年には落札予想価格が35~45万円へと下落した一方で、落札価格は52万円を維持しており、市場評価が一時的に調整局面に入ったことが確認できる。2023年も予想価格は低位にとどまったが、落札価格は52万円と横ばいで、底堅い人気が見られた。2025年には、予想価格が45~75万円へと回復し、落札価格も63万円へ上昇した。2026年、本セールで更なる上昇をみせ、落札価格は右肩上がりの推移となっている。こうした一連の動きから、現時点では宇治山の市場が上昇基調にあることが確認できる。今後さらなる上昇へ向かうのか、その動きが注目される。
●次回のマレットオークション開催予定●
M-Live Auction(オンライン)12時開始/ 通常オークション(会場型)15時開始
2026年5月14日(木)
【お問合せ先】 株式会社マレット ジャパン
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-3-1 ニッセイ半蔵門ビル1F
TEL:03-5216-2480 FAX:03-5216-2481 E-mail:info@mallet.co.jp
会場: 郵船ビルディング1F(東京・丸の内)
セール: SHINWA AUCTION 近代美術PartⅡ/近代美術/コンテンポラリーアート
日時: 2026年1月31日(土)14:00~
落札総額:193,970,000円(落札手数料含まず)
落札率:94.2%
作品数:173点(落札163点、不落札10点)
1月31日(土)にシンワオークションによるオークションが開催された。今回のセールでは「近代美術PartⅡ」「近代美術」「コンテンポラリーアート」の3ジャンルから、国内外の作家が手掛けた絵画作品を中心に、計173点が出品された。そのうち163点が落札され、落札率は94.2%と堅調な数字を示した。落札総額は1億9397万円(落札手数料含まず・以下同)に達し、全体として活発な動きを見せた。
最高落札を記録したのは、LOT.164ベルト・モリゾの《庭園の乳母》(72.4×72.5cm、キャンバス・油彩)だった。モリゾが得意とする「庭園」「女性」「柔らかな光」「揺らぐ筆触」 が揃った典型的な作風が高く評価され、落札予想価格300~500万円に対し、その上限の5倍を超える2800万円で落札された。
続いて存在感を示したのは、日本画の重鎮・福田平八郎のLOT.124《若竹》(67.3×50.7㎝、紙本・彩色)である。清澄な色調と端正な構成による本作は、落札予想価格300~500万円のところ、1500万円で落札された。本セールでは、伝統的な技法や確立した評価、美術史的価値を兼ね備えた作家による良品が、予想を大きく上回る結果となり、関心を集めた。
コンテンポラリーアートのジャンルからは7点のみの出品であったが、キース・へリングやアンディ・ウォーホルといった主要作家の作品が堅調な動きを示し、セールに活気をもたらした。コンテンポラリーアートのみの落札合計金額は2394万円に達している。
セールの締めくくりを飾ったのは、LOT.173アンディ・ウォーホル(Andy WARHOL、1928-1999)の《With Hat, from Ingrid Bargman》(96.5×96.4㎝、スクリーンプリント)である。本稿では、このウォーホル作品に焦点を当てる。ウォーホルは、アメリカのポップアートを代表するアーティストとして世界的に知られ、広告やメディアにあふれる日常的なイメージを作品へ取り込み、消費社会そのものを表現の対象とした点で独自の地位を築いた。キャンベルスープ缶を題材にしたシリーズは、現代アートを語るうえで欠かせない代表作である。
今回出品された《With Hat, from Ingrid Bargman》は、ハリウッド黄金期を代表する名女優イングリッド・バーグマンを描いたポートレートで、ウォーホル後期に特徴的な洗練された色面構成が際立つ一作である。落札予想価格400~600万円に対し、1000万円で落札された。
同一作品の過去の落札結果を基にしたACFパフォーマンス指標をみると、2014年以降、一貫して上昇基調にあることが読み取れる。特に2016年以降は落札予想価格上限を大きく上回る年が続き、市場の実勢が予想価格を先導する状況が確認できる。2023年には、平均落札価格が680万円に達し、2025年には1100万円と大幅な上昇を示した。2026年の現状では、やや調整が入り935万円となったものの、落札予想価格上限を大きく上回っており、高値圏を維持したまま推移している。
これらの結果から、本作はこれからも高い支持を集めながら、安定した評価を維持していくと考えられる。今後の市場環境次第では、更なる価格上昇も期待される。
●次回のシンワオークション開催予定●
2026年4月11日(土)13:00~(開場12:30)
会場:丸の内・郵船ビル1F
西洋美術
【お問合せ先】
Shinwa Auction株式会社
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビルディング1F
TEL:03-5224-8620 E-mail:info@shinwa-auction.com
セール: 第76回 SBIアートオークション Modern and Contemporary Art
日 時: 2026年1月24日(土)12:00~ ・ 25日(日)11:00~
会 場: 代官山ヒルサイドフォーラム
落札総額: 1,051,859,000円(落札手数料含む)
落札率: 90.0%
作品数: 501点(落札478点、不落札59点)
1月24日(土)・25日(日)の2日間、SBIアートオークションによる2026年初のセールが開催された。セールには、20世紀以降の近現代アートシーンで活躍する作家たちによる501点の作品が出品され、活発な競りが繰り広げられた。総落札額は10億5185万9000円(落札手数料を含む・以下同)に達し、落札率も90.0%と高水準を記録。新年の始まりを飾るにふさわしい、勢いのあるスタートを見せた。
1日目には、草間彌生や奈良美智、アンディ・ウォーホル、李禹煥、猪熊弦一郎など、国内外の著名作家による大型作品や代表作が数多く出品された。単日の落札率は、89.4%。全体的に高額作品が多く、平均落札価格は約405万円と、高額での落札が目立つ構成となっていた。モダンアートや戦後美術の巨匠たちの作品が中心で、成熟したコレクター層を意識した重厚なラインナップだった。
2日目は、ピエール・ユイグ、村上隆、名和晃平、ロッカクアヤコ、KYNE、ダミアン・ハーストなど、現代アートやメディアアート、写真作品を中心に作品が並んだ。若手から中堅の作家による実験的な作品や、ユニークな素材や表現を用いた作品が多く、価格帯も比較的手頃で、平均落札価格は約50万円だった。新たなコレクターや若年層のアートファンにもアプローチしやすい内容となっており、多様性と新鮮さが際立つセールで、落札率も前日より若干高い90.5%と好調だった。
特に、最終LOTで出品された松山智一の《うまい棒 げんだいびじゅつ味》(ミクストメディア、20.0×8.0×8.0㎝、Ed.50)は、大きな注目を集めた。本作は、2025年春に開催された個展『松山智一展 FIRST LAST』のサテライト企画で制作されたもので、1本15円の駄菓子”うまい棒”をモチーフに、アートの価値をめぐる問いを可視化した作品である。落札予想価格8~14万円に対し、115万円で落札され、予想価格の約10倍に達する異例の高騰で会場を沸かせた。
今回は、田中敦子(たなか・あつこ、1932~2005)にスポットを当ててレポートする。田中は大阪出身の前衛美術家で、戦後日本の美術運動「具体美術協会」の中心メンバーとして知られている。1956年に発表した代表作《電気服》は、無数の電球を身にまとった革新的な作品で、身体とテクノロジーが交錯する新たな表現を提示した。その後も、円形モチーフを用いた絵画シリーズなどで独自のスタイルを確立し、国内外で高く評価されている。
本セールでは、初日に3点のオリジナル作品が出品された。いずれの作品も落札予想価格の下限を上回る価格で落札され、市場の堅調な需要を示した。大小のカラフルな円がコード状の線と自由に交差しながら画面全体に広がる《作品》(オイルパステル・紙、35.8×26.0㎝)は、LOT.11に出品され、落札予想価格70~130万円に対し、約200万円で落札。近年の市場評価の上昇傾向を裏付ける結果となった。
実際、田中敦子の「紙・オイルパステル 5号」作品におけるACF美術品パフォーマンス指標を見ると、2017年の平均落札価格は97.7万円だったのに対し、2026年には212.7万円と、約2.2倍に上昇している。落札予想価格も、2017年50~80万円から2025年・2026年には70~130万円へと、上限・下限ともに段階的な上昇が見られる。それを上回るペースで実際の落札価格は伸びており、作品の安定した需要と評価の積み重ねが反映されていることが読み取れる。こうした価格の動きは、田中の作品に対する一定の関心が市場に根付いていることを示しており、この傾向がどのように推移していくか注目される。
●次回のSBIアートオークション開催予定●
第77回 SBIアートオークション
Modern Legacy:An Important Japanese Collection of 20th & 21st Century Masters
2026年3月14日(土)14:00~ 会場:東京国際フォーラム ホールD5(東京・代官山)
※翌15日(日)には、第78回「Bloom Now」を開催
【お問合せ先】SBIアートオークション株式会社
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-1 TFTビル東館6F
TEL:03-3527-6692 FAX:03-3529-0777 E-mail:artauction@sbigroup.co.jp









