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オークションレポート

2026.01.29
【11/22開催】 シンワオークション

会場: 郵船ビルディング1F(東京・丸の内)
セール: SHINWA AUCTION 近代美術PartⅡ/近代美術/コンテンポラリーアート
日時: 2025年11月22日(土)14:00~
落札総額:169,763,000円(落札手数料含む)
落札率:92.3%
作品数:169点(落札156点、不落札13点)

シンワオークションが主催するオークションが11月22日(土)に開催された。今回のセールでは「近代美術PartⅡ」「近代美術」「コンテンポラリーアート」の3ジャンルから、国内外で活躍する作家の絵画や食器・大理石彫刻を含む工芸作品など、計169点が出品された。うち156点が落札され、落札率は92.3%という高水準を記録。全体の落札総額は1億6976万3000円(落札手数料含む)に達し、活気のあるセールとなった。多彩なジャンルと幅広い価格帯の作品が揃い、ベテランコレクターから新たな購入層まで、多様な層の興味を引きつけた。

高額落札かつ大きな競り上がりをみせたのは、近代美術のセール後半に登場した熊谷守一の作品だった。ひなげしの花を熊谷らしい簡潔な形と明快な色彩で描いた作品LOT.142《罌子》(36.2×44.5㎝、紙・油彩)は、落札予想価格200~300万円に対し、1400万円で落札され、注目を集めた。「モリカズ様式」として広く知られている独自の造形感覚が、改めて市場での存在感を示す結果となった。
最高額で落札された作品は、有元利夫によるLOT.145《雲のフーガ》(90.8×72.8㎝、板にキャンバス・ミクストメディア)だった。背面に描かれた流れる雲を切り取ったような絵画を手に持つ、白衣をまとった女性像がモチーフで、画面全体には詩的で静謐な空気を漂う。有元特有の古典的な造形と幻想性が融合したミクストメディア作品は、落札予想価格500~1000万円に対し、上限2倍程度となる2200万円で落札された。有元の作品は、生前の制作期間が短く、現存数も限られている。その希少性が市場での評価や価格に一定の影響を与えていることも考えられる。

今回は、ベルナール・ビュッフェ(Bernard BUFFET、1928-1999)に焦点を当てる。ビュッフェは、フランス出身の具象画家で、鋭い輪郭線とシンプルな色使いが特徴的な作品を多く残したことで知られている。
本セールは、7LOTの版画作品と2LOTオリジナル作品の出品があった。いずれも予想価格下限以上で 落札された。底堅い人気が感じられる、好調な結果となった。
オリジナル作品の1点LOT.149《ルイ・フィリップの花瓶のチューリップとアネモネ》(紙・ミクストメディア、64.8×50.0㎝)は、落札予想価格500~800万円に対し、700万円で落札された。本作と類似する作品の落札結果を抽出したACFパフォーマンス指標(落札手数料含まず)から、その市場動向を見る。

2601ACF美術品パフォーマンス指標改

2601ACF美術品時価指数

2015年に400万円だった落札価格平均は、右肩上がりに推移している。2023年には700万円に達し、評価の高まりがうかがえる。一方で、落札予想価格は2015年から2023年まで概ね400~600万円の程度で横ばい推移し、2025年には450~700万円とやや上昇をみせた。2015年頃は、落札予想価格下限付近での落札が多く見られたが、近年では上限に近い価格での落札が増加しており、堅実な人気を背景に、安定した評価が続いている。
ビュッフェは非常に多作な画家として知られている。生涯で描いた作品数は8,000点以上とも言われている。
油彩やリトグラフ、水彩、デッサンなど多様な技法を用いて他作品が市場に流通している。そのため、作品ごとに評価や価格に幅がみられる。購入にあたっては、シリーズや制作年、モチーフなどの特性を踏まえ丁寧に検討するとよいだろう。

※本文章に記載の落札価格は、ハンマープライスです。

●次回のシンワオークション開催予定●
2026年1月31日(土)14:00~(開場13:30)
会場:丸の内・郵船ビル1F
近代美術/コンテンポラリーアート/近代美術Part II

【お問合せ先】
Shinwa Auction株式会社
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビルディング1F
TEL:03-5224-8620   E-mail:info@shinwa-auction.com

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