会場: SBIアートオークション(代官山ヒルサイドフォーラム)
セール: MODERN AND CONTEMPORARY ART
日時: 2019年11月1日(金曜日)16:00~ / 2019年11月2日(土曜日)13:00~
落札総額:925,991,500円(落札手数料含む)
落札率:85.9%
作品数:533点(落札458点、 不落札75点)
今回は11月1日(金)と2日(土)の2日間に渡り開催されたSBIアートオークションのオークションについてレポートする。
今回のセールでは、国内外作家240名(多作家出品は1名でカウント)、500作品以上がセールにかけられた。出来高は、落札総額9億2599万1500円(落札手数料含む)、落札率は前回(91.4%)には及ばなかったが85.9%に達し、現代アート市場が引き続き堅調であることが感じられた。
最高額で落札されたのは、草間彌生のアクリル・キャンバスの作品「A.PUMPKIN(Y)」で、落札予想価格6000~9000万円のところ、落札予想価格上限の9,000万円(落札手数料込みで1億350万円)で落札された。本作品のモチーフであるかぼちゃは草間彌生の代表作品であり、安定した人気がある。
今回は、原始的でミステリアスな生命体をモチーフとする加藤泉(1969―)に注目し、レポートする。
現在、原美術館とハラミュージアムアークで個展を同時開催中(2020年1月13日まで)の加藤泉の作品は、一度見たら忘れない作風である。丸の内ストリートギャラリー(丸の内仲通り、東京)にも作品があるので、見たことがある人もいるのではないだろか。
本セールでは、ドローイング1点、水彩・コラージュ作品1点、油彩が1点出品された。LOT番号216「無題」(21.0×14.8cm)はドローイング作品で、落札予想価格15~25万円のところ、50万6千円(落札手数料含む、以下同)で落札、水彩・コラージュ作品であるLOT番号217「無題」(28.5×19.0cm)は落札予想価格30~50万円のところ、138万円で落札されている。
LOT番号218「作品」は、24.3×33.3cmの油彩作品で、落札予想価格50~80万円のところ、大幅に上回る230万円で落札されている。
ACF美術品パフォーマンス指標を見てみると、2015年から2019年にかけての落札価格の平均は、2017年は予想落札価格上限を若干下回るが、その後は予想落札価格上限を上回り、右肩上がりに推移している。
今回セールにかけられた3作品もすべて落札予想価格上値を上回る価格で落札されている。近年では油彩の他にも、ファブリックを使った作品にも取り組んでおり、今後ますます注目されると思われる。
人気はどこまで続くのか、注視していきたい。
次回のSBIアートオークション開催予定
2020年2月1日(土)
会場:代官山ヒルサイドフォーラム
※開催日時は事前の告知なしに変更になる場合がございます。
【お問い合わせ先】
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