会場: 郵船ビルディング1F(東京・丸の内)
セール: SHINWA AUCTION 近代美術PartⅡ/近代美術/コンテンポラリーアート
日時: 2026年1月31日(土)14:00~
落札総額:193,970,000円(落札手数料含まず)
落札率:94.2%
作品数:173点(落札163点、不落札10点)
1月31日(土)にシンワオークションによるオークションが開催された。今回のセールでは「近代美術PartⅡ」「近代美術」「コンテンポラリーアート」の3ジャンルから、国内外の作家が手掛けた絵画作品を中心に、計173点が出品された。そのうち163点が落札され、落札率は94.2%と堅調な数字を示した。落札総額は1億9397万円(落札手数料含まず・以下同)に達し、全体として活発な動きを見せた。
最高落札を記録したのは、LOT.164ベルト・モリゾの《庭園の乳母》(72.4×72.5cm、キャンバス・油彩)だった。モリゾが得意とする「庭園」「女性」「柔らかな光」「揺らぐ筆触」 が揃った典型的な作風が高く評価され、落札予想価格300~500万円に対し、その上限の5倍を超える2800万円で落札された。
続いて存在感を示したのは、日本画の重鎮・福田平八郎のLOT.124《若竹》(67.3×50.7㎝、紙本・彩色)である。清澄な色調と端正な構成による本作は、落札予想価格300~500万円のところ、1500万円で落札された。本セールでは、伝統的な技法や確立した評価、美術史的価値を兼ね備えた作家による良品が、予想を大きく上回る結果となり、関心を集めた。
コンテンポラリーアートのジャンルからは7点のみの出品であったが、キース・へリングやアンディ・ウォーホルといった主要作家の作品が堅調な動きを示し、セールに活気をもたらした。コンテンポラリーアートのみの落札合計金額は2394万円に達している。
セールの締めくくりを飾ったのは、LOT.173アンディ・ウォーホル(Andy WARHOL、1928-1999)の《With Hat, from Ingrid Bargman》(96.5×96.4㎝、スクリーンプリント)である。本稿では、このウォーホル作品に焦点を当てる。ウォーホルは、アメリカのポップアートを代表するアーティストとして世界的に知られ、広告やメディアにあふれる日常的なイメージを作品へ取り込み、消費社会そのものを表現の対象とした点で独自の地位を築いた。キャンベルスープ缶を題材にしたシリーズは、現代アートを語るうえで欠かせない代表作である。
今回出品された《With Hat, from Ingrid Bargman》は、ハリウッド黄金期を代表する名女優イングリッド・バーグマンを描いたポートレートで、ウォーホル後期に特徴的な洗練された色面構成が際立つ一作である。落札予想価格400~600万円に対し、1000万円で落札された。
同一作品の過去の落札結果を基にしたACFパフォーマンス指標をみると、2014年以降、一貫して上昇基調にあることが読み取れる。特に2016年以降は落札予想価格上限を大きく上回る年が続き、市場の実勢が予想価格を先導する状況が確認できる。2023年には、平均落札価格が680万円に達し、2025年には1100万円と大幅な上昇を示した。2026年の現状では、やや調整が入り935万円となったものの、落札予想価格上限を大きく上回っており、高値圏を維持したまま推移している。
これらの結果から、本作はこれからも高い支持を集めながら、安定した評価を維持していくと考えられる。今後の市場環境次第では、更なる価格上昇も期待される。
●次回のシンワオークション開催予定●
2026年4月11日(土)13:00~(開場12:30)
会場:丸の内・郵船ビル1F
西洋美術
【お問合せ先】
Shinwa Auction株式会社
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビルディング1F
TEL:03-5224-8620 E-mail:info@shinwa-auction.com

