会場: SBI ART AUCTION
セール: MODERN AND CONTEMPORARY ART
日時: 平成31年2月2日(土曜日) 13:00~
落札総額: 495,431,500円(落札手数料含む)
落札率: 88.5%
作品数: 落札368、不落札48
今回は2月2日に(土)に開催されたSBI ART AUCTION(SBIアートオークション)の中で
高松次郎(1936~98)についてレポートする。
人物の影を描いた作品で知られ、近年は欧米でも評価が高まっている高松次郎。
赤瀬川原平、中西夏之と前衛芸術グループ「ハイレッド・センター」を結成し、街頭ハプニングなど反芸術的な活動を展開した。1964年頃から、画面に人間の影だけを描き、実在物と虚像のあり方を問いかける「影」シリーズを開始、代表作となった。その後、42年頃から立体作品によって視覚として感じられる遠近感と遠近法との差異を提示しようとした「遠近法」シリーズ、70年頃からは木、鉄、布、紐など、さまざまな物質を組み合わせ、構成する「複合体」シリーズを発表している。
今回のセールで高松次郎の作品は4点(版画3点、絵画作品1点)出品されており、
「バラの影」は予想落札価格8万円~14万円のところ17万2500円(税抜き、以下同)、「遠近法のマラソン」は予想落札価格12万円~24万円のところ21万8500円、「遠近法のベンチ」は想落札価格12万円~24万円のところ18万4000円で落札された。そして油彩作品である「影 №1418 」は予想落札価格1,000万円~1,500万円のところ1092万5000円で落札された。
高松次郎の油絵作品(影シリーズ)の最近の5年間の指標(ACF美術品時価指数)をみてみると、2014年以降、相場が上昇しているのがわかる。2016年は「影№1319」が落札予想価格上限の3.5倍で落札された特殊事例があり、落札価格も2017年まで予想落札価格上限を越えて2018年も上限付近で推移しており、安定した人気銘柄であることがわかる。
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次回SBIアートオークションは
2019年4月26日 金曜日 17:00~
2019年4月27日 土曜日 13:00~
~代官山ヒルサイドフォーラム
※開催日時、出品作品は事前の告知なしで変更になる可能性があります。
【お問い合わせ先】
SBIアートオークション株式会社
〒135-0063 江東区有明3-6-11 TFTビル東館7階
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担当:加賀美、塚田