病院、とりわけ終末期医療(ホスピス)を運営する病院では、医療の提供とともに、患者様のQOL(生活の質)の向上というテーマが不可欠です。当社では、ホスピスの患者様のQOL向上を目標に、現代美術作家の宮島達男氏によるホスピス・プロジェクトを行いました。
Title:「時の浮遊 ホスピス・プロジェクト」
Year:2000年
Size:306.4 × 229.5 cm room installation
Material:コンピューター、CGソフト、液晶プロジェクター
<コンセプト>Year:2000年
Size:306.4 × 229.5 cm room installation
Material:コンピューター、CGソフト、液晶プロジェクター
このプロジェクト作品「Floating Time V1-02」は、数字の個数、背景の色、数字それぞれの色やカウンティングのスピードをホスピスの患者さんが自由に設定し、患者さん独自の作品を作ってもらうプロジェクトである。
患者さんは「時の浮遊」という作品宇宙を作ることをとおして「永遠」と繋がり合う。私は患者さんが「永遠」と繋がることをお手伝いするだけ。彼らは、「活きた時間」を生きている。その「活きた時間」が作る世界は、私たちに、「生の活きる時間」の意味を教えてくれるのだ。
2000年3月 宮島達男