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オークションレポート

2026.06.30
【5/14開催】 マレットオークション

会場: マレットジャパン オークションハウス
セール: 1. M-Live Auction(オンライン)
2. SALE#20260305 Modern and Contemporary Art (会場型)
日 時:  2026年5月14日(木曜日)M-Live/12:00~ SALE#260514/15:00~
落札総額: 118,340,000円(落札手数料含まず)
落札率: 78.1%
作品数: 187点(落札146点、不落札41点)

 

5月14日(木)、東京都千代田区でマレットジャパンによる国内外の近現代美術オークションが開催された。オンライン限定の「M Live Auction」と、会場で競りを行う「Sale #20260514」の2つのセールが行われ、いずれも好結果となった。
「M Live Auction」では出品作品88点中60点が落札され、落札総額は、12,110,000円(落札手数料含まず、以下同)。安定した入札が入り、堅実な動きが見られた。一方、会場形式の「Sale #20260514」では、出品作品99点中86点が落札され、落札総額は 106,230,000円を記録。両セールの落札総額は118,340,000円、落札率は78.1%を記録し、全体として安定感のあるセールとなった。

「Sale #20260514」では、ブルーチップ作家を中心に、落札予想価格上限を上回るロットが多く、活発な競りが見られた。特にセール終盤に出品されたエドヴァルド・ムンクの作品、LOT.084《ブローチの女(エヴァ・ムドッチ)》(60.0×46.0㎝、リトグラフ)は、落札予想価格500~800万円に対し、1550万円で落札され、今回のセールのトップロットとなった。次いで高額落札となったのは、キース・へリングの作品。セール序盤に版画作品が2点続けて出品された。いずれも落札予想価格500~700万円に対し、720万円・740万円と、上限をわずかながらも上回った。こうした優品への確かな需要が、今回のセールの評価を一段と高めた。 また、価格帯的にみると30~100万円前後の中価格帯の作品が最も多く出品され、堅調な取引が続いた。中でもミロ、シャガール、ピカソの版画作品はほぼ全点が落札し、市場で支持の厚い作家の作品がセール全体を力強く牽引した。

今回は、河原温(かわら・おん、1932-2014)にスポットを当てレポートする。河原は、コンセプチュアル・アートの核心を体現した作家として知られ、物質ではなく、行為・時間・記録そのものを主題とした作品は、国内外で高く評価されている。
河原は1960年代後半から約10年間、毎朝の起床時間と日付、滞在地、受取人をスタンプで記したポストカードを特定の人物へ送り続けた。日々の行為を淡々と記録するだけの行為が、そのまま作品となり、時間の積層や作家の存在の痕跡を可視化する重要なシリーズとして位置づけられている。本セールでは、中盤に「I GOT UP」シリーズから1点の出品があった。LOT.040《「I GTO UP」シリーズ》(8.9×14.0㎝、ポストカード・スタンプ)は、落札予想価格70~100万円に対し、160万円で落札されている。同一作品を過去(2023年1月)にも取り上げたことがあるが、再び注目し、ACFパフォーマンス指標より、その後の動向を追ってみる。

2606ACF美術品パフォーマンス指標

2606ACF美術品時価指数

2022年に190万円程度で取引されたのち、 2023〜2024年にかけては落札価格が120万円前後まで下降し、短期的な調整局面が見られた。 しかし2025年には150万円台へ上昇し、2026年には160万円まで回復しており、 近年は緩やかな上昇基調が確認できる。また、予想価格帯(下限・上限)はこの5年間で緩やかに上昇し、 70~100万円前後と比較的安定した水準を維持している。落札価格はいずれの年も予想を上回っており、堅調な需要が継続していることがうかがえる。こうした動向は、本シリーズに対する市場の関心と評価の高さを示すものであり、今後も河原温作品の動向を読み解く上でも、重要な指標となる。引き続き、その推移を注視していきたい。

 

●次回のマレットオークション開催予定●
M-Live Auction(オンライン)12時開始/ 通常オークション(会場型)15時開始
2026年7月16日(木)
【お問合せ先】   株式会社マレット ジャパン
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-3-1 ニッセイ半蔵門ビル1F
TEL:03-5216-2480  FAX:03-5216-2481   E-mail:info@mallet.co.jp

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